恋愛の条件
「昨日奈央が倒れたって聞いて一応心配して医務室行こうかとしたら山下が教えてくれた」

「あっ、そっか……というか、私の心配は一応なの?」

「だから、医務室に顔見に行こうとしたわよ。山下ショック受けてたわよ~」

「何で……裕樹がショック受けるのよ?」

裕樹はこの友人に余計なことを口にしなかっただろうか、とギクリする。

「あんたたち医務室でヤろうとしてたんだって?」

あぁ、やっぱり……

裕樹も話す相手を考えて言って欲しいと彼を恨む。

「裕樹はそんなことまで言うことないのに……」

「あの男は下半身でしか物を考えてないんじゃないの?ホント中学生!」

「ちがうわよっ!」

「そ・れ・で!行くんでしょ?その顔はもう決めたって感じね?」

「うん……」

「おめでとうでいいのかしら?」

「うん、ありがと……」

奈央はこの毒舌の親友とのランチもあと何日一緒にできるかと思うと急に少し寂しい気持ちになった。

短いランチの時間を楽しみながら奈央は全てのことを沙希に打ち明けた。


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