恋愛の条件
「それにしても嫌味なヤツよね……」

「えっ?何が?」

「カルチェでリングなんて……同じフィフスアベニューのティファニーにでもしとけっての!」

「うん、私もびっくりした……」

「この幸せそうな顔して!!」

沙希はテーブル越しの奈央の頬を思いっきりつねった。

「痛い、痛い!」

「太って指輪はめられないってことになるなよ?」

「もう、どうしてそんな意地悪ばっかり言うのよ……」

「後は……片桐のことはどうするの?耳に入るのも時間の問題でしょ?」

沙希が真面目な顔をして聞いてくる。

「うん、そうなの……」

「ちゃんと話してきなよ?」

「でも、改めて自分から言うのも……何て言えばいいのか……」

「もし、あいつが傷ついた顔でもしてたら、ドMの振りして私が慰めてやるわよ♪」

「もうっ!!」

「何よ?私にドMの振りができないって言うの?奈央の真似してりゃいいんでしょ?」

この友人は至って真面目に言っている。


(こだわる所がそこ?)


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