恋愛の条件
「で?かなりいい男になってたって?」

反応を試すように沙希が聞いてくる。

「誰が?」

「黒沢修一君♪」

「知らないっ……」

「チラっと見かけましたけど、もうめちゃくちゃかっこいいですよ!」

「へぇ……」

いい男になってたかって?

3年間脳内から抹消し続けた男を思い出す。

(そんなの、すごくかっこよかったわよ。ムカつくくらいいい男だった……)

「奈央、気をつけなよ?」

急に優しくなる沙希の声色に、心を読まれたようでドキッとする。

「何が?」

「三年前の二の舞するなよ?」

「しないわよ……」

「ふ~ん」

「三年前とは全てが変わってるんだから……」

< 48 / 385 >

この作品をシェア

pagetop