恋愛の条件
「ねぇ、奈央先輩……」

三人の会話を大人しく聞いていたあやが我慢しきれず、奈央に合図を送った。

「あぁ、あやちゃん、ごめんね?私たちだけで話して……」

「あやちゃんって言うの?奈央と沙希の後輩?」


(出た!悩殺スマイル……あぁ、あやちゃん、目がイッてる)


「奈央先輩と同じ部署だったんです!」

「ふ~ん、歳いくつ?若いよね?」

「23です。私が入社した時は黒沢さんはもう本社に……」

「あやちゃん、こんなヤツと話てると3分で妊娠させられるからやめておきなさい!」

目をハートにして話すあやの言葉を遮り、キッと修一を睨む。

「おっ前、こんな可愛い子に人聞き悪いこと言うなよ?」

「え~かわいいだなんてぇ……」

「心配しないでね、あやちゃん、俺の避妊は完璧だから」

「や、やだぁ……黒沢さんったら……」


(あ、あやちゃん?声のトーンが違いますよ?)


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