恋愛の条件
「修、くだらないこと言ってあやちゃんをからかわないで」

「クス……お前が一番良く知ってることだろう、俺のヒ・ニ・ン・方法?」

「///なっ///」

沙希とあやに聞こえないよう低く耳元で囁かれ、何のことを意味しているのか思い出す。

軽く唇が耳朶に触れ、その感触にブルっと身体を震わせる。


この感覚はヤバい……本能的にそれを悟った。


瞠目し、耳を押さえて身を引こうとしたが、その腕を急に強く引かれる。

ニヤリと笑ったような気がした。


「キャ……何……?」


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