恋愛の条件
「どこのエリア?」

「イーストアジアです」

「昼休みの間に少し手伝ってあげる。かして?」

「え?いいんですか?」

パァと表情を明るくさせ、奈央を見つめる姿がいじらしい。

甘やかしすぎかしら?と思いながらも、途中まで出来たレポートに目を通す。

「このまとめ方じゃダメだわ。二度手間になっているから時間がかかるのよ。打ち込んだ分をそのままにしてアウトラインを作り直してあげる。イーストアジアは前の部署でも結構関係していたから慣れてるし。ランチ行ってらっしゃいよ?」

「あ、ありがとうございます!助かります!」

「でも少し早目に戻ってきてね?チーフにバレないようにこっそり後で説明してあげるから。」

「はい!」

嬉しそうに小走りでオフィスを後にする後輩を見送りながら、あやとはまた別のかわいらしさだなぁと親父っぽい感想を口にする自分に気づき、一人苦笑した。


(少し休もうと思ってたのに……何やってんのか……)


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