恋愛の条件
「広瀬さん?ランチ行かないんですか?」

呼びかけられた方向を見ると、小柄な可愛い女子社員が立っていた。

「えっ?あぁ、少しやることがあるから。佐野さん、だっけ?私に気にしないで行って来て?」

「広瀬さん、もしかしてエリア別の分析もう終わったんですか?」

躊躇いがちに聞いてくる姿に、かわいいなぁ……と思わず奈央の顔も綻ぶ。

「さっき終わってチーフに提出したけど?」

「すごっ……ノースアメリカって一番多いのに?私たちもチーフに言われたけど、半分も終わってないのになぁ……」

「あなた達も?見やすいようにデータの簡素化でもしてんのかしら?」

「他の方たちもみんな各エリアを担当させられているみたいですよ?もう、今日絶対に残業です。私もランチ行かないでガンバロかなぁ……」

しゅんと小さい身体が更に小さくなる。

< 69 / 385 >

この作品をシェア

pagetop