恋愛の条件
「裕樹?どういうこと?」

全く予想していなかった裕樹からの「告白」に奈央は今一つ理解できない。

「いや、その……」

「―---佐野さん?」

「あぁ、奈央、海外開発に異動になっただろ?」

「もしかして私と同じチームの佐野さん?」

「あぁ……」

「何それ……」

一気に奈央の肩の力が抜ける。

と同時に怒りもこみ上げてきた。


(人をわざわざ呼びとめてそんなこと言いたかったのっ!?)


「別に奈央に当てつけとか、そんなんじゃないんだ。奈央が海外開発部の方に異動になったって聞いて驚いて……」

「で?佐野さんから私の耳に入る前にクギを指しておこうって?」

「いや、そういう意味じゃ……」

「別に何もしないわよ!気にもなんないし……どうぞ、ご勝手に?」

「そ、それならいいんだけど……」


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