ボクらのオキテ
少しして、
声が止んだと思ったら、
皆が私の方を見ていた。


「蒼はどう思ってるの?」


「そうだよ...
何か言ってよ。」


と、言われて。


私は、何も、言えなかった。


ただ、


「私は、どうすればいいか、よく分からないよ...」


としか。


みんなの視線が痛かった。


そして誰かが一言、


「信じられない。」


と言い、出て行った。
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