ボクらのオキテ
タスケテ
これで、何回目だろう。


また、皆で集まって話をしていた。


もはや、
話をすると言うより、
反論を皆が波留にぶつけるような状態だったけど。


私は何も言えず、
小さくなって話を聞いていた。


「波留は勝手だよ!」


「エースでしょ!」


「楽しくないとか、
そんな理由で辞めるわけ?
じゃあなんで部活入ったの?」


みんなの怒鳴るような声と、


「あたしだって悩んだ結果なの。」


「楽しくなくてもやってこれたのは、中学までだったって、気付いたの。」


と静かに反論する波留の声。
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