ボクらのオキテ
会いたい
「蒼?
あの人、また来てるわよ?」
お母さんが部屋の外から言う。
零くん、か。
もうどうでも良かった。
もうどうなったって。
世界が今崩れて、
後形もなくなってしまえばいいのに。
そうすれば、
この嫌な気持ちも、
自分自身も、
纏わりつく全ての物も、
消えるのに。
「蒼?」
「会えない...」
私はそう答えて、
枕に突っ伏す。
会いたいと思うのに、
どんな顔して会えばいいのか、分からないから。
あの人、また来てるわよ?」
お母さんが部屋の外から言う。
零くん、か。
もうどうでも良かった。
もうどうなったって。
世界が今崩れて、
後形もなくなってしまえばいいのに。
そうすれば、
この嫌な気持ちも、
自分自身も、
纏わりつく全ての物も、
消えるのに。
「蒼?」
「会えない...」
私はそう答えて、
枕に突っ伏す。
会いたいと思うのに、
どんな顔して会えばいいのか、分からないから。