ボクらのオキテ
蒼ちゃんはその後少し泣いただけで、
あとはほとんど泣かなかった。


俺が車に乗ろうとするのを、


「またね。」


と笑顔で見送ってくれた。


安心して新しい街に向かえたのを、
覚えている。


そうして別れた俺たちは、
5年ほど経った今、
本当にまた再会を果たす事になる。
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