小さなあいつと大きなあたし。



先生にタメ口で!?




なんかすごーい…




「じゃあ…ここにしよっかな♪」




わ、私の隣!?




「せーんせっ、図書委員の女子って誰?」




「わ、私…です」




「あっ!君かぁ!おっきいね〜名前は?」




お、おっきい?




初対面でいきなりおっきいって言われた…。




「井川瑞穂…よろしく」




「瑞穂…ちゃんね。可愛い名前だね!俺は小鳥遊郁斗!郁斗って呼んで♪」




「は、はぁ…」




こういう人苦手…。




「あの…郁斗くん?」




「んー?何?」




「何で図書委員やったの?」




「俺さ、こう見えて結構本好きなんだよね〜。だ・か・ら♪」




かなり意外なんですけど…。




金髪にたくさんのピアス。




おまけに眉毛まで金色。




けど目はぱっちりしてて、かなり男前だ。




モテるんだろうな〜。




「じゃ次は体育委員やりてぇやついるかー」




「はーい!やりたーい!」




鮎美が手を挙げ立候補した瞬間、同時に男子も挙がった。




「女子は…藤方で、男子は…宮城だな」




へぇ鮎美体育委員なんだ…。




さばさばしてるし体育好きそうだから納得するな〜。




「よし、じゃあ全部決まったな。多分もうHR終わっから自由にして良いぞー」



先生が適当だと楽で助かる。




この先も色々楽そうだし♪




あ、そういえば…。




「てか小学生!」




「あ?何?つうか、大体俺小学生じゃねぇから、おばさん。」




「私だっておばさんじゃないし!なんでおばさんなの?」




「最初に突き飛ばされた時、背が高いからどっかのおばさんかと思って」




「はぁ?ひどーい!!」




「お前だって一緒だろ?背が低いから小学生だと思ったんだろ?」




バレてる…。




「これからはちゃんとした呼び方するからちゃんと呼べ」




「わかった。沼田くんごめん」




「くんはいらない。なんか気持ち悪い」




「あ、うん」




「で、話って何?」




「雪ちゃんのことなんだけど…」




「えっ、や、山村さんが何っ」




ちょっと動揺しすぎじゃない…?




「ぬ、沼田さ雪ちゃんのこと…」




「やっほー」




話を切り出そうとした瞬間鮎美がやってきた。




< 12 / 13 >

この作品をシェア

pagetop