素敵すぎる恋愛…あなたの世界へ…SS
その後、俺が仕事を終えてホールに愛美と戻った時に
その女に声をかけられたらしい。

「その人は誰?顔はいいけど、何してる人?」

愛美は間髪いれずに…

『私の夫ですけど…仕事は別にいいじゃないですか…』

そう答えたそうだ。

職種や地位で彼氏や夫の価値が決まるような言い方が気に入らないみたい。


そんな会話をしている時に、

俺がtakatoの社長だということが全体に分かり…


その女は愛美に

「やだ。渋谷さんの旦那って社長だったのね。
 じゃあこの服はかってもらったものだったのね」

『そうですけど・・・別にそんなのどうでもいいことでしょ。
 彼は会社では社長かも知れませんが、今は私のただの夫ですから、
 社長じゃない。』

「もう…そうなこと言って。社長の女同士仲良くしましょうね
 その辺の男と付き合うような人とは仲良くなれないし。」

その言葉に愛美がきれたそうだ。

『同じって言わないでください。
 私の夫はtakakoの社長なの…あなたの彼氏は中小企業の社長でしょ。
 同じ扱いしないでくれる!!同じ社長でも違うのよ
 なさけない女ね…
 社長って言葉は便利な言葉ね。
 従業員がいなくて1人の会社でも社長ですものね!!』

「あなた何を言っているの!失礼じゃない…
 あなただってお金が目当てでしょ、あんな大企業の社長捕まえて
 社長の肩書とお金のために口説いたんでしょ。どんな手を使ったの?」

『いい加減にして。あなたが社長・社長って言うから言ったまでよ。
 あなたは、最低よ。私は夫を愛しているから結婚したの。
 社長なんで肩書なくても結婚したわ』


そんな会話があった後に…

俺が、「一目ぼれで口説き落とした」との話しになったから…

その女はその後、大人しくなったらしい。
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