小話帳
嫌い嫌い嫌い
わあわあ泣きわめいて胸を叩く。
話したいと言われて部屋に行けば流されて抱かれて、ああ、最初からこれが目的だったのかな、とずっと泣けばまた優しく抱き締められて
貴方が先に裏切っていなくなったくせに、貴方が私を捨てようとしたくせに、どうして優しく抱き締めるの。どうして私を抱くの
『あぁあ、ああ…ッも、やだ…私、別れ…別れたいよ…ッ』
胸をべしべしと叩いても、嗚咽混じりに泣いても、彼は優しく抱き締めてくる
まだ私のこと好きでいてくれてるのかな?
とか、アホみたいなこと考えちゃうよ
―嫌い嫌い嫌い―
(100万個の嫌いに隠れた、たったひとつの君が好き)
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浮気2。
流されて曖昧になって嫌いなのにまだ好きで、な感じ。