小話帳
愛してると囁いて










だだだっと走る私を追いかけてくる彼。










「待て!!待てって…**!!!!」










だめ、今私の顔見ないで





やだよ、来ないで











でも、運動でもなにもかもでも彼は私より上な訳で











「なんで逃げるんだよ!!!!」

『は…ッなして…っ!!!!』









腕の辺りを捕まれて壁に背を押し付けられる。








なんで私なんか追いかけてくるの、ほっといてよ











と泣いて叫べば一度舌打ちした彼は私に思いきり口づけた。











『っ!!んぐ…ふ…っ!』










キスすればおとなしくなると思ってるんだ…、私は思いきり舌を噛んだ。













「…ッ、んで、そんな機嫌わりぃんだよ…」

『ぅ…ッ』










自分の好きな人が、知らないことキスしてるのみて喚くのはいけないことなの?重い?そうならごめんね、でも、もう無理。









貴方はモテる。私は本当に貴方の彼女でいいかいつでも不安なのよ。私がいても貴方は他の子からの告白が絶えないじゃない










『苦しいよ、もう、貴方を好きでいるの、苦しいよ、うぅ…ッ』












キスしてるのも、告白されてるのも、全部見て見ぬふりをできるくらい要領のいい彼女なら…よかったのかな?









私は弱いよ。気付いて、ごめんね











―愛してると囁いて―









(私だけを愛してよ)










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次は彼氏目線
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