ペテンな彼氏

真実

 【恭真side】

 …何となく外へ出たところで、何もする事はない。

 只、これも何となく早く起きてしまったから。




 4時って、1番何も出来ねえ時間だよな…。

 寝るのには寝すぎる可能性だって高いし、起きてるのには辛すぎる。

 何つー不運だ、と思っていたところに、俺にとっての幸運が、背にしたドアから出てきた。

 「…あ、やっぱりここにいたんだね」
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