君を愛す ただ君を……Ⅱ
「正直に言えよ」
「正直に言ってるってば。愁斗から聞いたよ、凄いじゃん。実業団からオファーがきてるんでしょ?」
「愛、話を逸らさない」
彩樹がジッと私を見つめてくる。
真っ直ぐすぎて、胸が痛いよ。
そんなに見ないでほしい。正直に言えるわけない。言ったら、私の未来がなくなっちゃう。
「ただ血液検査が……」
「違う」
「なにが?」
「嘘を言わない。事実を聞きたい。昨日から、おかしいよ、愛」
「なんで嘘だってわかるのよ。本当のことかもしれないのに」
彩樹が、ふうっと息をはいた。
「何年一緒に過ごしてると思う? 愛の嘘くらいわかる」
「正直に言ってるってば。愁斗から聞いたよ、凄いじゃん。実業団からオファーがきてるんでしょ?」
「愛、話を逸らさない」
彩樹がジッと私を見つめてくる。
真っ直ぐすぎて、胸が痛いよ。
そんなに見ないでほしい。正直に言えるわけない。言ったら、私の未来がなくなっちゃう。
「ただ血液検査が……」
「違う」
「なにが?」
「嘘を言わない。事実を聞きたい。昨日から、おかしいよ、愛」
「なんで嘘だってわかるのよ。本当のことかもしれないのに」
彩樹が、ふうっと息をはいた。
「何年一緒に過ごしてると思う? 愛の嘘くらいわかる」