君を愛す ただ君を……Ⅱ
「学校の成績は良いみたいだけど、恋愛においては全くダメみたいね」

 綾瀬先輩が細い腕を組んで、私は睨みつける。

 私は肩を竦めると、背中を丸めた。

 極力、学校では彩樹とすれ違わないように努力はしているんだけど……。なぜか、彩樹に見つけられてしまう。

 見つかってしまえば、逃げるなんてできなくて。いや、逃げるけれど、歩く速さが違うから、すぐに追いついてしまうんだ。

 だから逃げられなくて、捕まってしまう。

 学校では話しかけないでと、愁斗を送ってきてくれたときに、それとなく言っているけれど、最近はあまり効果が無いみたい。

 見かければ声をかけてくる彩樹に、私だってどうしたらいいのかわからない。

「すみません」とまた私は頭をさげた。

「謝って済む問題じゃないんだけど」

「…ですよね」

「あなた、私を馬鹿にしているの?」

「馬鹿になんてしてません」

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