月下の幻 太陽の偽り (仮)
もうひとつの名前
その日の晩御飯は瑞穂と囲む事となった。

普段なら母さんも入る事になっていたけど仕事とあれば仕方なく、二人だけの寂しいご飯…

「それでね、良い出来だったからこの前の撮影をブログにアップしたんだ。すると次の日はものスッゴい人が足跡残していったんだよ。blogランキング6位だよ6位、みんな本当オカルト好きなんだから。」

…にはならなかった。

よくよく考えると相手はあの瑞穂だ。

騒がしくなるのが目に見えていたではないか。

私はそれにただただ合わせるしかなかった。

まぁ、今に始まった事でもないか。

「あぁそうそう、あのビデオなんだけど。私最初気がつかなかったんだけどさもしかしたらあの教会、マジで何かいるんじゃないかな。幽霊みたいなのが。」

「それ、私じゃないの?顔写してるとか止めてよ。」

「大丈夫、そこら辺はキッチリしてるから。そうじゃなくてね裏庭を撮してた時に教会の窓に人影みたいななのが映ってたをだって。よく見たらちょっとだけ写っちゃってたよ。もう興奮しちゃってさ、昨日の夜は寝れなかったよ。」

そう言って、瑞穂のマシンガントークが始まってしまった。

< 84 / 127 >

この作品をシェア

pagetop