追憶の詩 -浮世抄華-


まずい…、すっごい恥ずかしい。



言ったのは良いけど、土方さんは目元を赤くし、呆然としていた。




今のうちに…。




「言いましたよ、日記を返してください!」




私は彼から日記を取ろうとした。




「ひゃ…っ!」




「お、おい!」




でも、慌てたせいで着物の裾を踏み、体勢を崩してしまった。



突然の事に土方さんも受け身が取れず、2人一緒に倒れた。





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