光へ
〜独立と孤独〜
 自分は心菜達に急に帰った事を
謝りの連絡もせず。

2人のケンイチとの連絡の取り合いが
絶えなかった。


毎日ほとんど寝て過ごし
遊びに出ると行ったら沙羅くらいで
それでも1・2回くらい。


あっという間に夏休みが終わった。




   〜始業式の日〜
 けだるい身体を無理矢理
起こし仕度をした。

兼と電話をしながら学校へ向かっていると
心菜が歩いていた。

話し掛けずらいが…


理恵:『おはよー』

と言ってみた。


が予想通りシカト。
たぶん杏や蓮音も同じだろう。


学校に着き
杏達とすれ違っても
言葉を交わす事は無かった。




 そんな自分が重い気持ちの中
劉樹が嬉しそうに教室に入ってきた。

席が隣なので問い掛けてみる。



理恵:『いい事あったみたいだねぇ』


劉樹:『おう!杏と戻った☆』

あの合コンから会う様になり
復縁したみたいだ。

杏と戻った事で自分に関係する事は…

劉樹と喋らないでいなければならない事。

劉樹と喋っているトコが見付かると
何か言われるであろう。




 …!!!さっそく杏に呼ばれた。
トイレに呼ばれ言われた事は。



蓮音:『あのさぁ〜うちらと一緒に居なくていいけど
うちらがイジメたと思われんだけど。』

話があるのは蓮音だけで
杏と心菜は見ているだけ。


蓮音:『うちらがイジメたなんて言ったら
承知しないから!
あの時の事も許さない!』

あの時の事とは…合コンの時の事
豪輝の事だろう。



後から話を聞くと
自分が帰った後、兼一くんはそのまま帰り
杏と劉樹も居なくなり
心菜と蓮音が、あの男2人と散々な目にあったらしい。

なんとか、その場から走り去り逃れたが
誘った自分に責任がある。
(ごめん…)


だから自分は完全に杏達から離れる事にした。

前から、いつか離れる事を決心していた事だけど。


杏というより蓮音とはもう関わりたくない。

せっかく、できた友達だけど

自分には合わない空間だったんだ。





< 42 / 62 >

この作品をシェア

pagetop