初恋が終わる頃に





"今帰ったよ"



それだけを打ち込むと、即座に送信ボタンを押した。



テレビもないこの部屋は静かなはずなのに、何故か落ち着かない。



あの公園のベンチの方が…安心出来た気がした。



それは、どうして?



しばらくすると真美から電話がかかってきて、ベッドの上で寝転びながらも携帯を耳に当てた。



「もしもし?」



『あ、瑞樹!…って元気なくない?』



「大丈夫だよ。どうしたの?」



たった一言で、一瞬の内に真美に気づかれてしまう。



親友だからこそ…分かってしまうのかな。



簡単に優木くんとの会話を話すと、『へぇ』とだけ返されてしまった。





< 32 / 81 >

この作品をシェア

pagetop