高野先生の腕のなか
なんだか寝ている体制が恥かしい。
いたたまれなくて目を逸らすと、高野は捩れていた毛布を私にきちんと掛けた。
「何があったの…?」
優しい口調で問いかけてくる。
私は、先生二人をちら、と見て、言いにくくなり口をもごつかせながら答えた。
「多分、誰かに突き落とされたんだと……」
先生たちが目を見合わせる。
当たり前だ。学校にとっては″事件″とも言うべき大事なのだから。
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