高野先生の腕のなか



私を見た高野は、まるで子供のような笑顔を向けた。


私はこれまた喉を鳴らして唾を飲み込んだ。


教室で囲まれて、たくさんのプレゼントをもらって、苦笑していた高野が。


私なんかからの小さな紙袋一つで、こんな風に笑ってくれている。



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