お化けと探偵
彼女が言ったようにここは探偵事務所だ。父が創業し都内に事務所を構えられるようになった探偵事務所だ。しかしその都内で仕事をしている最中に父は、なくなってしまった。のなら、私がここにいる必要もなかっただろうが父は仕事中に消息不明になってしまったのだ。




父は確かに変人ではあったが無責任な男ではなかった。だから 私は居なくなり大勢の人に心配をかけるろくでもない男でも尊敬し父とよんでいる。だから、私はその父と呼ぶ男を探すため、父の情報が入るであろうとふんだ探偵事務所で仕事をすることにしたのだ。








だが、彼女が言ったようにここは閑古鳥が泣いている。私がここで働くと決めて3ヶ月で依頼されたことといえば、猫探しと犬探しとインコ探しの3つだけだ。今まで商社勤めだったため、蓄えがないわけではないが、このままだと父親を探し【さ・がし】当てる前に餓死してしまう恐れがある。




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