†黒ウサギの仕事†
ターゲットは動かなくなった。
「もう死んでしまったんですか…?」
ここで僕の仕事は終わった。
「くっ。笑いが止まらなかったよ…。とても楽しかった…。ありがとう」
お客様は大満足の様子だった。
「いえ。僕は仕事を行っただけです。満足してくださってこちらこそありがとうございました」
僕はお客様に深々とお辞儀をした。
「契約書にも書いてありますが…。僕達の事をばらすような事をしたら…」
「あぁ。分かってるよ…俺も殺されるんだよな?」
「はい…」
「言わねぇよ。だって俺はあんたらの名前も知らないし。知ってるのは顔ぐらいだからな」
「……。今回の依頼をくださり、本当に感謝しています。ありがとうございました。お気をつけてお帰りください」
僕はお客様を見送った。