[完]大人の恋の始め方
たしか、優斗さんも、同じ事を言ってくれた。
さすがは、姉弟。
って、そうじゃなくて!!
「あの、かわいそうとか思ってお世辞言って下さってるなら、あたしは大丈夫ですよ?」
あたしがそう言えば、優里花さんは、盛大に笑い出す。
「ほんっと、杏里ちゃんは面白いねっ!」
………へ?
………何故に??
分からなすぎて、口がへの字になる。
「ちょっと杏里ちゃん!!それ無意識??」
それとは、への字になったあたしの口。
これが無意識な訳あるか~ッッ!!!
「無意識じゃないです~」
今度は口が尖る。
「きゃぁ~!!何しても可愛いっ♪ホントに弄りやすい子☆」
優里花さん…
ドS~~~~~~!!!!????
…さすがは、優斗さんのお姉様だゎ。
「姉貴、遊んでないでドレス」
あたし達に見兼ねた優斗さんが、優里花さんに催促する。
「はいはい。杏里ちゃんって、ピンク系とか好き…?」
「はい!凄い好きですっ」
ホント、可愛いのとか大好きなんだ。
「やっぱりそんな感じしたわぁ。でも、杏里ちゃんにピンクって、余りにピッタリすぎて、面白くない気がするのよね」