さらば、ヒャッハー
「わたるんはじょりじょりになんないでね。ずっとだよ。ずっと一緒にいるんだから、えへへー」
そう、言われたことが、ひどく温かく感じた。
無機質なお面の向こうがさぞや幸せに笑っているとさえ分かるほどに、阿行は望む。望んで見たんだ。
――渉と、ずっと一緒にいる未来(絵)を。
「……」
言葉が、出なかった。
あまりにも幸せすぎて、故に辛すぎて。
何せ、渉が先に思ったのが『ずっとなんか無理だ』ということ。
成長すれば人は離れるが、渉の場合は死別だ。確実に阿行と一緒にはいられない。
現実的に考え、結果を知り、残酷を見て――そうして、突き放せなかった。
藤馬の思惑通りの結果が待っていると分かっていた。昔から、ずっとずっと。