幼馴染だから。



まだ、本命はいないっぽいんだけど

もしかしたらこの子が本命になったりして…

ズキッ

「―――え?」

ふと声のする方へ顔をあげると
裕也が目を見開いて私をみている

え?なんで…?

そこでようやくハッとする

私はとっさに裕也の服のそでをにぎっていたのだ



「わわっ!ごめん!!」

「…え、あ、うん」


なんてことしてんのよ私!!

もぅ最悪…。


「いっ、いってきなよー」

なるべく平然として言った


「あ、あぁ。うん」


やばいっ

私のばかやろー!!

裕也困ってるしっ


私は急いでその場からにげた――。



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