もっと大切にする~再会のキスは突然に~

「そろそろお時間です。」

式場のスタッフの声に、麗奈さんはゆっくり頷いて席を立つ。

そのロングドレスのざっくり開いた背部の真っ白な肌に目を奪われるけど、邪魔にならないようにご家族に会釈をして退室しようとする。


「今日は来てくれて、ほんとにありがとう。」

やっぱり、今日は世界中の誰よりもこの人が綺麗で幸せそうだ。

「おめでとうございます。」

お辞儀をした後控え室を出ると目の前の廊下で壁にもたれて待っている河合クン。


「よくも置いてってくれたわね?」

恨めしそうに精一杯睨む。

「そんな顔したらせっかくの可愛い葵が台無しだぞ?」

そう言って私の後頭部を引き寄せ、頭にチュッとキスを落とす。



こんな人前でのスキンシップも慣れた…慣らされた。
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