もっと大切にする~再会のキスは突然に~
ちょっと、カッコいいんじゃない…。
職場でスーツ姿を見ることが少ないためか、私はスーツ姿の男性にめっぽう弱い。
河合クンと別れた後に付き合った数人の男性も皆、毎日スーツを着て出勤する人だった。
スーツにネクタイきっちり締めているのに、家に帰ってきた途端それをくいって緩める仕草が堪らないのよね~、なんて河合クンに見惚れていると、ふっと河合クンと視線がぶつかる。
なんで、視線はずさないのよ…。
そう思いながら、私もなぜか彼から視線をそらせなくて。
かすかに口元に笑みを浮かべている河合クンは、私から目をそらすことなく挨拶を終える。
私の関係が周りに知られたんじゃないかと気恥ずかしくなった私は、その後の挨拶を集中して聞けずに俯いたままやり過ごした。