【短】おさなじシリーズ★1

確かにこの一年、一杯一緒にいた。



上総クンのちょっと横暴とも言える強引さで班とか席とか、色々、一緒になったっけ。




あんまり目立つ言動はヤメテ欲しいんだけど・・・




でも、一緒にいれたのはやっぱりすごく嬉しかった。




傍にいて欲しい。





違うクラスになるなんて・・・悲しいと言うより、まだ全然実感湧かないよ。



ずっと一緒にいた上総クンが隣にいないなんて。






「・・・でも、クラス替えだもん・・・しょーがないよ・・・」







上総クンがいない教室を思い浮かべて思わず湧いてきた涙に俯いてそう呟く。




私の首に絡んでいた腕がきゅうっと力を増す。





「はぁ・・・学校選びはなぁ~勉強すりゃなんとかなったけど・・・・」






そんなことを呟いて上総クンはむくっと頭を持ち上げた。
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