【短】おさなじシリーズ★1
フリーズしていると私の横から砂原クンが話に割り込んできた。
「お勤めゴクロ―さん。」
羽柴クンがジロッと砂原クンを睨む。
「っるっせぇ。人事だと思いやがって。」
フンッと鼻を鳴らし、どかっと椅子に座る。
「人事だし。つか、相変わらず血の気多過ぎ。手早過ぎ。」
気の弱そうなお爺ちゃん先生は『あの・・・君達静かに・・・』と控えめに注意するが、まるで聞いてない二人に諦めたようにHRを再開し始めた。
私は窓際の一番後ろの席。
砂原クンは私の隣なので、それに話しかける羽柴クンは壁に背中を預けてあからさまに横向きに座っているし・・・。
た、助けてぇ・・・
私、敵陣に取り残された捕虜みたいだよぉー。