初恋のキミへ。
「美桜上手いじゃん!!」
「…ありが、とう…」
息切れをしながら答える。
「今のところは、勝ってるから、このまま行こう!!」
その言葉を最後に、作戦会議は終わり、みんな思い思いの休憩に入る。
男子も勝ってる、
という言葉が耳に入ってきた。
そっか…
良かったぁ
疲れているはずなのに、勝手に顔が綻ぶ。
「美桜ちゃん…」
「あっ咲耶ちゃん。なに?」
咲耶ちゃんは、怒ったよな悲しんでるような、なんとも言えない顔をしていた。
「あの、美桜ちゃんは七瀬くんのことが好きなんですか?」
「…好きじゃないよ。今試合中だから、そういうことは後で話そう?」
「好きじゃないなら、この試合を負けてくださいっ!!」
それだけ言って、咲耶ちゃんはどこかに走って行ってしまった。
負ける?無理だ。
そんなの私の練習に付き合ってくれた裕也に申し訳ない。
でも、裕也のことは好きじゃない。
というか、咲耶ちゃんは何をしたいんだ?
勝ってと頼んだと思ったら、今度は負けろだって?
意味わかんない!!!!
でも、私は裕也が好きじゃない!!
でも、勝ちたい!!