へたれ息子①
よれよれ息子

息子と電車に乗った。

乗り込むなり、同級生に出くわした。

むこうも息子を連れている。

『あ、しまった』

と思った。

別の車両に乗ればよかった。

「あら、玲子ちゃん、久しぶり~!!」

こってりした化粧。

振りすぎの香水。

私の鼻はぐずりだす。

香水、ダメなのだ。
 

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