恋に焦がれて迷走中
「お前ホントにここでいいのか?」


「いいよ~あたしホッケと焼き鳥食べたい。」


結局何処かに行くっていう話は無理で、


居酒屋に来ている。


「だって初デ-トだぞ。」


「場所なんか関係ないでしょ?一緒に居られたらそれだけで十分。


 さらにおいしいものがあったら言うことなし!ね?」


「お前、ホント変な女だな。」


「それは、空也が今まで付き合った計算高い人たちと比べてですか?」


「え、いや、お前乃亜に何か吹きこまれたな。」


「隠すことなんか何もないんでしょ。」


「くーーっあいつ俺の邪魔ばっかしやがって、いつもいつもだ。」


「まだ好きなんでしょ乃亜さんの事。」


「ばっかだな、お前の事だけだ好きなのは。


 ただ、あいつには負い目がある。傷つけたままだ。」





< 177 / 200 >

この作品をシェア

pagetop