恋に焦がれて迷走中

@4 SHADE〰変化~

しばらくすると、

長谷川は、ス-ス-と寝息を立てて眠り始めた。

病院に居れば痛み止めだってもらえるし

怪我だって早く治るのに

馬鹿だなあ

痛みは落ち着いたんだろうか。

額の汗をそっとぬぐってやると。

ピクッと眉をひそめたけど、

そのまま眠り続けた。

なんてキレイな顔立ちなんだろう

長くは無いけど濃いまつ毛が小刻みに揺れている。

なんだか色っぽい

すっと通った鼻筋

やや、薄めの唇

それぞれのバランスが絶妙で

端正な顔を形作っている。


なんで私なの?

本気なの?

『もう、お前俺のこと好きじゃん。』

そうなんだろうか。

ただ、こいつの強引さに翻弄されているのが

苦痛で無くなっているのは確かなんだ。

優しい悠斗とは違う強引さに

惹かれているのかもしれない。


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