少女よ大志を抱け!




「つばさ先輩。見た目によらず、ですね。まぁ興味あるようには見えないですが」


「うっさい」


「見た目ヤンキーですもんね」





私の髪は茶髪というよりもっと色素の薄いオレンジかかった栗色で目付きが悪くって近寄り難いらしい。



髪は生まれつきだし、目付き悪くて悪かったな!って感じだけどそれなりに素行も悪いから文句は言えない。





「私も最初はビビりましたよ、つばさ先輩のこと」


「話しかけたらめっちゃ噛みまくってたよね」


「だって私睨まれてるって思って……」


「目付き悪くて悪かったな!」


「まぁ、でもその分笑顔が超絶可愛いんですけど」


「え、何その後から加えたようなフォロー」


「本当ですって!」


「つーか占い」






ベタベタとくっついてくるカオリを軽くあしらって雑誌の占いを見てみる。







「先輩は蟹座でしたよね。えーっと。【突然の出会いにあなたの運命が変わるかも】だって!」


「…………運命ねぇ」


「あー!信じてないでしょ!」


「占いで人生決まったら世話ないじゃん」


「占いを笑う奴は占いに泣くんですからね!」


「何それ」






ケタケタ笑ったらカオリが「初恋もしたことないくせに」と呟いてきたので鉄拳をお見舞いしてやった。






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