【短】泳いでね、スー ②〜まだ終わらぬ震災の中で〜


「さっき、オババと話していたでしょ、上を向かないとって…。ノナ…あなたも…よ。いつの間にか、下を向いているもの…。」

と、寂しげに笑うお母さん。

「お母さん…。」

と、呟いた僕にお母さんは、鰭をそっと僕の体に添えたんだ。



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