一度の保証(短編集)
あれから二ヶ月、三度目のホテルデート


かーくんも、ホスト業が忙しく、かーくんの電話は、鳴りっぱなし。


不安にならないと言えば嘘になる。


久美以外のたくさんの可愛い女の子と過ごしてるのかと思うと、胸が張り裂けそうに苦しい。


「かーくん、他の女の子に手ださんといてや?」


「久美、心配してんの?」


「そりゃあ…
かーくんモテルし、久美の事 あんま逢えんくて忘れへんかなって」


「忘れるわけないやん!
久美、貯金がんばってんの?」


「うん。ぜんぜん貯まらんけど…」


「だから気にせんでええって!
今、250くらいか?」


「うん、そんなもん」


「久美 自分の為に使えよ」


「嫌、それは絶対無理!」


「久美…」


< 120 / 201 >

この作品をシェア

pagetop