一度の保証(短編集)

5

久美から相談を受けてから5ヶ月が過ぎた。


裕馬からは、特に何も聞くこともなく、裕馬は、週に三日は、家で寝泊まりするようになっていた。


裕馬も、指名が増えてきたようで毎日 忙しくなってきていた。


久美からは、音沙汰なく、何もないようなので、安心していた。


今日も、あたしは仕事が終り、早めの3時に帰宅できた。


シャワーを浴び、裕馬のいない広いベッドでくつろぎ眠った。


なのに、さっき眠ったばかりだと思うと、インターホンが鳴るのがうるさすぎて起きた。


携帯を見ると、久美からの連続着歴
時間は、四時半だ。


あたしは、玄関をあけると、久美の姿が飛込んできた。


「留衣ぃ〜」


久美は、泣きながらあたしの胸に抱きついた。


「どうしたん?何があったん?
とにかく、中 入り」


あたしは、久美を中へ入れ、ハンドタオルを渡した。

部屋の中に入れ座らせた久美に、冷蔵庫からお茶を出し、コップに入れ出した。


「落ち着いて久美
どうしたん?なんで泣いてんの?」


久美は、話し出せるようになるまで、下を向き落ちる涙をタオルに染み込ませていた。


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