一度の保証(短編集)
目覚めたのは、病院のベッドの上だった。
側には、家族みんなが、疲れた顔をしてあたしを覗きこんでいた。
あたしは、生き返った??
病室のカレンダーは、5月
あたしが飛び降りた日は、2月…
3ヶ月くらい?
「ママ?パパ?」
パパは、腰を抜かし、わんわん泣きじゃくり、ママは、鬼に似た表情をし、顔とは間逆の声を震わし言う。
「桃…華」
「ママ…」
ママは、少し黙り何か言おうとして口を開けたその時、泣きやんだパパがきて、おもいっきりあたしのほっぺたを叩いた。
パパに叩かれたのは、はじめてでびっくりしたのかなんなのかわからない感情が溢れだし、涙が流れた。
「お前は!ももか!!どれほど心配かければ気が済むんだ!!どんな想いをしたと想っている!
お前の命は、お前だけの物じゃないだろ!!
ママが、一番心配していた。
もちろん拓哉だってパパだって心配し願ったさ。
でも、ママはいちっばん お前を想っていた」
パパは、言い終わり涙した。
「ママが…!??」
あたしは、ママを見る。
ママは、寝ているあたしを布団ごと抱きしめ顔をうずめ泣き、言う。