一度の保証(短編集)

えりな

太一お兄ちゃんの部屋から、万里子と借りたマンションに帰って、万里子に太一お兄ちゃんに言われ話した事を聞いてもらった。



万里子は、高校で出会った親友で、何でも話している。



あたしの生い立ちから全部隠さず美化もせず



裕馬君には、毎日逢いに行っていない。



週に4回通って逢っている。



昼間 逢える時は、お店に行かなくても一緒に過ごしてくれる日もあった。



裕馬君とは、メールをしていた時に、彼女がいるか聞いていたけど、いないって言ってくれて、嘘かもしれないと分かりきっているのに嬉しくてたまらなかった。



希望さえ持つ事ができた。



こうして 今は 行動にもできていて、今日は、もうすぐ帰る日が近くなってきてしまってるから、告白したくて 昼間から裕馬君の出勤する時間まで無理言って頼み、逢う約束をしている。



待ち合わせは、有名な橋の手前にある喫茶店で。



電波の悪い店内に 一人オレンジジュースを飲みながら待つ。



時間に遅れること五分ほど、愛しの裕馬君は、あたしの前に立ち現れた。



「おまたせ。ごめん遅れて」



「ううん」





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