一度の保証(短編集)
あたしは、呼び出されるまで座って待っていた。


3分ほどしてさっきの人から呼び出される。


「楠木さ―ん」


「はい」


あたしは、かけより行く。


「えーと、楠木 桃華さんですね…。
そうですね、楠木さんの場合は、三枚あります」


「三枚?」


「はい。楠木さんは、一度亡くなられましたが、生還しましたという内容が足されたのが2枚目
三枚目は、保証をお母様から頂いたことによるもので計三枚で千五百円頂きます」


「あ…はい…」


あたしは、まだ訳をわからないままお金を払い受けとる。


一枚目は、普通の戸籍謄本で、二枚目は、あたしが生還できた事を記した内容だった。




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