一度の保証(短編集)
「そう。ありがとうね」


「いいのよ。里見とは、ずっと高校まで一緒だったじゃない。
でも、あたしが初めて里見の顔を見にここへ来た時は、すでに三日間なんて過ぎていたから、生還が約束された時だったから、落ち着いて来れたんだけどね。
ごめんね、遅くなって」


「いいのよ。心配してくれてありがとう。
桃華は、お母さんとあれからどうなの?」


「う〜ん?優しかったのは、一ヶ月間程度で、今は、昔のようにぎゃあぎゃあすごいわよ。
でも、あうゆう人だって、分かってるからいいんだけど」


桃華は、にこっと笑い言った。


「そう。でもなんだかふっきれたようだね」


「うん。それより里見よ!溺れたんですって!?」


「そうなってるみたい…ね」


私は、答えずらそうに言った。


桃華は、思ったことをすぐ口にする方なので反応も早かった。


「みたいってなに?どうゆうことなの?!」


「さっきね、医者が、私の死因は、溺れたことによる窒息死だってゆうの。
でもね、私、確かに窒息死はしたかもしれないけど、溺れたわけでは絶対ないの」


「じゃあ、誰かに?ってこと?」


「足を、引っ張られたことまで覚えてるの」
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