一度の保証(短編集)
時は、同じように流れ、拓哉は、中学1年生になった。


土曜日は、家族全員が家にいる。


でもパパは、休みでも部屋に閉じ籠りパソコンで仕事をしたりしている。


無関心なパパかもしれない。


でも、パパは仕事を頑張ってくれている。


昼食を終えてから、パパはすぐ部屋へ戻り続きをしている様子


拓哉は、食器棚から、新しいコップを出そうと一つのコップに手をかけた。


が、その時、並んでいたカップ三つと拓哉の手にしたカップ一つの4つが床に落ち割れた。


「うわぁ〜!」


拓哉の声と共に、ママもあたしも見る。


それはあまりにも早くすぎた出来事で、割れてしまったカップたちを見て驚いているだけのあたし。


「ごめん」


拓哉がそう言うものの、あたしは、ママの方をおそるおそる見る。


うわぁ〜 拓哉すっごく怒られるよ〜
そう心の中で ほらみなさいと言わんばかりに思っていた

そしてママは、走りかけつけた。


「拓哉!向こうに行きなさい!今 掃除機持ってくるから!怪我したら大変!」


あたしは、ママに驚きを隠せずただただずっと見ていた。


ママは、手際よく掃除機ですべて掃除すると、雑巾で床を拭きながら、念入りにチェックしている。
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