スロウ・メロウ


「うわ、マジか。あ、ありがとー山代くん」

「……いや別に」


あおいも山代には素直で、やべぇ見てるとイライラが募る。つかあの二人の間


「オレが入る余地ねーじゃんかよ」


響いたアルトに驚愕した。バッと横を見るとあおいの女子唯一の理解者…浜村がいた。


「な、なんだよ浜村」

「いやそんな顔をしていたので」


代弁しただけです、と言うと黒髪のロングをかきあげた。サラリとなびく。


「梶アンタ優しすぎ」

「んだよそれ」

「普段何も考えてないようでそれやるからアンタ卑怯なんですよね」

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