恋率方程式
俯いていた顔を上げると−−
…!!
部屋のほとんどが吹っ飛び、壊れていた。ちらほらと火が見える。
だがイチの目に写っていたのは部屋の様子ではなかった。
部屋が崩れ落ち、開いた天井を見るとそこにあったのは空だった。
まぶ、しい…
太陽がさんさんと自分を照らしてくる。
初めて見た空。青く晴れ渡り、どこまでも澄んでいた。
美しい景色から視線を下に下げると、爆発によって破壊された白い建物と人。至る所で火が燃え、足場の踏み所がないくらいの人と破損物だった。
逃げれる…と思い立ち、痛む体を引きずる。すると目の前に人が現れた。
「残っていたのね。」
大人達を指示してまとめていた大人だった。
すぐに顔が引き攣る。
「この爆発で全て死ぬ予定だったのに。」
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