恋率方程式
この大人は何を言っている?
疑問が襲う。
なんで…?
「何故?簡単よ、もう必要ないから。」
大人が答えた。
「生き残ったご褒美に教えて上げる。この施設は新薬を作るために必要だった。それはもう完成した。だから必要ないのよ。」
子供には難しいでしょうね、と付け加える大人。だが、イチは全てを理解した。
この大人は自分の手で一緒にいた大人達共々葬ったのだ。
「あなたなんて、どうせ死ぬのよ。」
大人はそう言って銃を取り出す。そしてイチの頭にかざす。
「だから、今死になさい。」
引き金を引いたその瞬間−−
ドオォォンッ!!
二回目の爆発が起きた。
イチの体はグラリと揺れ、横へ飛ばされた。
大人が打った銃弾は獲物を失い、炎へ向かっていった。そしてそれが火種となり−−
三回目の爆発を引き起こした。
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